皆さんは「無料点検」についてどの様なイメージをお持ちでしょうか?
テレビなどでは、街の電気屋さんの「無料点検」を美談である様に報じられています。
当店でも購入いただいた商品であれば、お客様からのご要望に応じて「無料点検」は行っています。
しかし、特に不具合もないのに、定期的に訪問して「無料点検」を行うことはしておりません。何故かといえば、「無料点検」という言葉自体があまり好きではないからです。
本来、事業として「家電販売業」を営んでいる場合「本当の意味での無料の点検」というのは無いのではないかとも思っています。就業時間内で「無料点検」を行っている以上、そこには必ず人件費と諸経費が発生します。その経費は、間違いなく商売上で得た利益で補っているはずですから、元々商品代や工事代に「無料点検費」が上乗せされている筈です。
定期的に点検するというは、相当なコストが掛かる業務のはずです。そうであれば「無料点検」ではなく「定期点検」となり、商品を販売時に「この様な定期点検を含んだ価格です」と説明の上、販売すべきだと考えます。
また、意図しているかは別として「無料点検が営業手法」になっているという事もあります。このケースでは「無料点検=訪問販売」となるのですが、高齢なお客様も多いことを考えると、単純な訪問販売をすることより難しい問題が出てきます。自分の出来ない作業(点検など)をして感謝していただくことは喜ばしい事ではあるのですが、少なくない確率でその行為が、次の販売に繋がってしまうという事です。特に高齢者に多い事例ですが、感謝の気持ちが、必要ない商品、高額な商品の購入に繋がってしまうこともあります。当前の事として「買ってくれるからといって、何でも売ってしまって良い」という訳ではありません。
家電は現状、買替商品であるということを考えると、必要なもので調子が悪くなれば、相談していただけるだろうと考えます。生活必需品で壊れてしまったら困る家電などで、商品がすぐにお届けできない場合には「貸出し」も行っております。
金額的な面でも、定期的な点検活動という業務はコストも掛かり商品代金に上乗せしなければならなくなります。このような理由から当店では「定期的な無料点検」など行っておりません。
ただ商品をご使用の上で気になる点などございましたら、気兼ねなくご相談ください。その時には駆け付けさせていただきます。